ないしょだよ

月がきれいですねって言うけど あなたの方が何倍も綺麗でそれはそれは輝いていて尊くて……死んでもいいわ?

バレンタインの如恵留くん。

今日は2月14日…そう!バレンタインですっ!

如恵留くん!!如恵留くん!!今日はバレンタインだよ?!←

如恵留くんはどんなものが好きかな〜〜どんなものならもらったら嬉しいかな〜〜?そんなこと考えながら過ごした2週間くらい…(適当) 

 

ってことで私が如恵留くんと過ごしたかったバレンタインについて 聞いてください🙏🏻🙏🏻

 

 如恵留くんは同じ大学の先輩です。(あれA学?)ゼミの先輩で ゼミがある日にしか会えないはずなんだけど このレポート提出期間は私が毎日ゼミ室通い…😂😂(笑)(実際わたしはゼミまだ決まらないし先輩とつながりが生まれるような大学じゃないから どんな感じなのかわからないのでイメージです。妄想です。←)

だけど如恵留くんも教授のお気に入りだから 卒論提出済んでるのに毎日のように呼ばれてます(笑)

 

初めてのゼミでの顔合わせの時に 一目惚れのように惹かれた如恵留くん。川島さんって呼んでたんだけど その日の飲み会で席近くなったら 「如恵留でいいよ〜♪」って言ってくれたから 如恵留くんって呼んでます。

私が 他の先輩に飲まされそうになったときに その先輩に向かって「後輩にのませるならお前がのめ〜〜!!!」って冗談交じりにかわしてくれた如恵留くん。優しい声だけど 厳しく聞こえるように言ってくれた如恵留くん。

その日から如恵留くんのことしか見れなくなりました。

 

そのまま数カ月過ごしてきたけど ゼミ室にいる如恵留くんに挨拶するだけが限界で…

でも『如恵留くん、おはようございます!』っていうと絶対に『◯◯ちゃんおはようございます!』って私より笑顔で大きな声で返してくれるんだよね…(礼儀が良い.爽やか.素晴らしい)

 

バレンタインの!!今日こそ!!関係変えてやるぞ!!って思って フォンダンショコラ作ってきました…

 

お昼ご飯済ませて ゼミ室の扉を開けようとすると 声が聞こえてきて…

『…川島さんにこれ受け取って欲しいんです!』ってえええええ!まさかの先越された!!って思ってめちゃくちゃ落ち込んだ…と思うじゃん?!

「ごめんね?生半可な気持ちで受け取っちゃいけないと思うんだこういうの。だから受け取れない。ごめんね??でも気持ちはすごく嬉しいよ、ありがとう。」ってすごく優しい声で答えてた。

 

えええええええええええ??!?!?!!

今からわたし頑張ろうと思ったのにこんなことある?!!?!?!

そんなこと考えて扉の前で呆然としてたら 中にいた同期の女の子出てきて なんとも言えない空気生まれた(笑)

 

「あっ!◯◯ちゃん!!こんにちは!!お疲れ様!!」如恵留くんはすごい笑顔でこっちを向いてくれた…ごめんさっきの話聞いてたよ…そう思いながら 

『こんにちは!如恵留くん今日早いですねっ!』ってどうにかほほ笑めたかなって顔で如恵留くんに向かって言った。

大人しく空いてる席に座ると目の前に如恵留くん。…えええええええええええ??!?!?!!

「ねえ ◯◯ちゃん、今日なんの日か知ってる?」…うん、バレンタインだよ。

『えーっと、4限まで教授来ませんよね?!』…って自分バカァァァァ。なんでここで弱気で言った?!?!?!

「そうじゃなくてう〜〜ん…それ何?」

如恵留くんはわたしのカバンと一緒に机の上に置いた紙袋を指してました。

『…えっと…んーっと…うん。(笑)』

「な〜〜〜〜に?」

フォンダンショコラです。…如恵留くん食べますか?』

とりあえず うん、本命って伝わらなくてもいいや、食べて欲しい気持ちが先立って そんな言い方しちゃった。

「食べていいの?!…これどういう意味で受け取ったらいい??」

…なんでそういう聞き方するの如恵留くん!!!

…もうどうにでもなれ!!!!!

『如恵留くんに食べて欲しいんです。そういう意味です。』

 「そういう意味ってどーいう意味?」

ねえ如恵留くんそのニヤってしてる顔はなんですか。あなたわかってますよね。いやもうさっきみたいに素直に断ってよ。

真顔で固まってる私に如恵留くんは怯まずニコニコ微笑んでいます。

「どーいう意味??」

『…如恵留くんに食べて欲しいんです。如恵留くんのために作ったんです。如恵留くんのこと思って作ったんです。好きなんです。』

だいぶ早口に全部喋った気がする。

「え?!なに?!早い!!もーいっかい!」

ニヤニヤしながら聞かないでください如恵留くん。

いっそのことばっさり振ってください。

「嘘だよ(笑)ふふふふ(笑)ありがとう(笑)ねえ◯◯ちゃん、今日も月は綺麗ですか?」

…?!???!?!?!

知らないと思ってるでしょ、如恵留くん…。

フォンダンショコラみたいにわたしの心はもうとろけたよ。

 

 

 

 

 

『…死んでもいいわ。』